Ⅳ-1 支援開始

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メインバンク以外の借入先からも債権放棄の承諾を得たので、支援開始となりました。

発表から他行の承認まで

通常、支援が決定した後関係金融機関の反対で支援開始できないということはないと聞いていたので、わたしはのほほんとしていましたが、他行から承諾を得られたという連絡をしてくれた時の関係者の喜びようから判断するに、実はそんなに楽観視できない事だったのかなと思いました。とはいえ当法人の支援も夏に正式決定し、いよいよ支援開始となりました。

支援開始にあたって

支援開始にあたって、債務カットと1名支援機構から法人に人を送ってもらえます。その人が来て最初に行うことは、まずは法人内の問題点をもう一度洗い出してその問題点を職員が認識して改善に取り組むというプロセスです。それにあたって法人内にそれぞれの問題に対してのプロジェクトチームを作り、プロジェクトチームで色々話し合っていくという形式をとることになりました。プロジェクトチームのメンバーは法人内から選抜します。そういったプロジェクトチームはJALの時にも行われたようです。この当時私は、JALのような一流企業であれば当然優秀な人材がたくさんいるので、法人内でプロジェクトチームを作ってもいろいろといいアイデアは出るだろうと思いましたが、うちの場合はそういったいい人材が本当にいるのかなと、このプロジェクトチームに対してはかなり懐疑的でした。

問題点の洗い出し、実はコンサルタントは多くの事はしてくれません

プロジェクトチームを作るにあたって、法人内の問題点を洗い出さないといけません。コンサルタントにお願いすると、自分たちが気付かなかった問題点をたくさん挙げてくれて解決策も伝授してくれると思ってしまいますが、そんなに甘くはなかったです。再生計画を立ててもらったので最終目標は病院の場合、毎月の新入院が18名、稼働率95%という具合に存在します。それを達成するために何を改善していけばいいのかは基本的にわたしが考えました。

プロジェクトチームは5つ

働き始めて1年半の中で私が感じていた改善が必要な点を4つ挙げ、それにコンサルタントの方が1つプラスし5つのプロジェクトチームを作りました。最も大きな問題点と感じていたのは、介護部、医療部がそれぞれバラバラに活動していることでした。それ以外に、医療部内介護部内それぞれの問題点を改善するチームを作り、総務・財務のチームを作りました。

プロジェクトチームのキックオフ後

実際にスタートしてみると、それまでの在り方を憂いていたスタッフがたくさんいて前向きに取り組んでくれる人が多く見つかりました。支援機構の支援を受けないといけないという状況がより危機感を強く抱かせてくれた面もあったとは思いますが、想像以上に多くのスタッフが前向きに取り組んでくれました。わたし自身、それまでほとんど会話をしたことがなかったスタッフもいましたし、医療部と介護部のスタッフもそれまでは交流がほとんどなかったのですが、プロジェクトチームのミーティングを通して色々な事がスムーズにすすむようになりました。プロジェクトチームの会合の中で埋もれていた優秀な人たちをその後経営の中心へと少しずつ持ってくるということもできたので、非常に良い取り組みだったと思います。

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