はしもと開業

精神科、曜日によって担当医が異なるメリット・デメリット

当法人内のクリニックは同じ先生がずっと診察をするシステムではなく、曜日によって担当医が異なるシステムを採用しています。これにはメリットもデメリットもあります

曜日によって担当医が異なるデメリットは?医師視点

再診の患者さんが実質初診:早雲会では、予約をとる段階は再診の患者さんの場合は1時間に12人予約をいれています。この中で当日時間変更や日にち変更をされる患者さんがいらっしゃるのでだいたい1時間に10人程度診る事が多いです。何度も診察している患者さんの場合はこのペースはそんなに無理なく診れると思っていますが、この中にいつもは他の曜日に受診している方がいらっしゃると、ペースが大きく狂います。その後待ち時間が増えてしまった患者さんにもご迷惑をおかけする事になってしまいます。

曜日によって担当医が異なるデメリットは?患者視点

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はしもと総括#12

はしもとについて総括したいと思います。

小児科について

まず小児科についてですが、小児科に適した立地ということで選定したところもあり、それなりに流行っています。ところが小児科そのものは通年で見るとあまり黒字がない、ほとんどとんとんといったレベルになっています。 続きを読む

精神科は曜日によって患者数が大いに違う#11

単月の収支が黒字になってきた頃に気になってきたのが、曜日によって精神科の患者数が大きく異なる事です。病院から半日出張して交代でやっていましたから、担当医によって人数がかなり違いました。

曜日で精神科の患者数がかなり違う

開院してある程度の月日が経つと、土曜を除けばある程度患者数は平均化していくものだと思われますが、かなり凸凹がある状態になっていました。

技量の差はそんなにはないはずなのに

外来をやっているところを直接はみたことがなかったですが、病棟での様子やカルテは目にしますから他の先生の技量はある程度お互いわかるものです。わたしが知る限り当時担当していた医師の間で技量に大きな差があるとは思えませんでした。

患者さんの数は技量だけでは決まらない

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あなたも退職希望ですか??#10

周辺の住民の方にも認知が広がり、単月では黒字が見えてきていましたが、問題発生です

人間は三人いれば派閥ができるといいますが

スタッフを集める段階ではたくさん応募をいただいて順調だったのですが、いざ開業して始めると、スタッフ間の仲があまりよろしくない状態が続きました。経験のある方、未経験の方、両方雇いましたし、常勤のスタッフは臨床心理士の一人だけだったので、医療事務については素人なのにある程度指示を出さないといけなかったり、という部分が難しかったのかもしれません。院長の小児科医はあまり運営には興味がないというか、診察だけをお願いしていましたので、どうしてもリーダー不在という部分もあったのかもしれません。

退職希望あいつぐ

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小児科は口コミで伸び、精神科は口コミとネット検索で伸びる#9

 

オープンしたものの小児科は一日の患者数が冬なのに一桁の事が多く、心細いおもいをしていました。

認知度向上は一日にしてならず

内覧会は大成功だったので特に問題ないかと思っていたのですが、認知度向上はなかなか難しかったです。特にこのクリニックの場合ドーンと大きな看板を掲げるというのが色々な事情で難しかったため、すぐ横を通ってもそこにクリニックがある、と認知してもらいにくかったです。

小児科はママ友の口コミで認知度が上がる?

来院患者さんには問診票の中に軽いアンケートをいれてありまして、来院経緯と住所の相関関係は調べていました。

ほとんどの方が知人の紹介と通りがかりという事でした。オープニングの際に折込広告とポスティングをやったばかりなので、次はインフルエンザの予防接種の時期にポスティングやろうかなと考えていました。

精神科はネット検索と口コミ

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内覧会とクリニックオープン#8

オープニングスタッフも決まりいよいよオープンです

内覧会は大成功

開業にあたってはよくある内覧会というものをまずオープンの2日前から2日間行いました。周辺に折り込みチラシ+ポスティングを撒いて、内覧会自体は2日間で200名以上の方が来られてそれなりに手ごたえを感じていました。

オープン直後は2月なのに小児科は閑古鳥

そしていざ2月診察が始まるわけですが、そこから車で15分くらいの小児科は3時間待ちが当たり前という盛況ぶりだったので、それなりに患者さん来てくださるだろうと思っていました。しかし小児科のひどい日は1日3人とか5人、そういうありさまでした。当時は院長も僕もかなり心細かったです。

一方精神科は?

小児科は週に4日半診療をしていたのですが、当時精神科医が2人しかうちの法人には常勤がおらず、週に半日診察するのがやっとでした。この時は機構との話し合いもあり、クリニックへ行くのはかなり苦しかったのですが、0というわけにもいかないだろうということで水曜日の午前にやるという形で始めました。

こちらは逆に盛況で、水曜の午前で初診が毎週6名、2月3月ずっと5,6名の予約がはいるという状況でした。

当時は病院に常勤2名プラス非常勤で回していたので、非常に忙しかったし、支援機構との話も連日とは言いませんが頻繁にありましたので、私自身は本当に大変で、それに加えて週に6名の新患を診るという非常にストレスで当時は薬を飲まないと全く眠れなくなっていました。過労で鬱になるって、こうゆう時にこんな感じに眠れないとなるんだろうな、と思ったことを覚えています。

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クリニックオープンに最適な季節は?工事が遅れて、、#6

外観、間取り、内装が決まると工事へとはいっていくわけですが

クリニックの開業は何月が最適?

小児科メインのクリニックですから普通は冬が忙しいわけです。忙しいイコール需要が多いという事なので、そこで周辺の方に認知度を高めていきたいと考えました。ただオープンしていきなり繁忙期となると新規オープンでうまく運営できない可能性もあります。9-10月オープンしてスタッフの教育などを行い、徐々に周辺の方への認知度を上げつつ冬を迎えるというのが理想的なスタートだと考えました。

11月になるとインフルエンザの予防接種もはいってくるのでまさに理想的なスタートです。

工事がとにかく遅れて

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クリニック開業時のスタッフ集め#7

オープンの日は工事の進捗が遅れて2月になりました。次はスタッフ集めです

小児科・精神科、必要なスタッフは?

小児科的には看護師さんは必須です、常勤一人とパートで2名ほど確保したいところです。受付のスタッフは常勤を雇うまでもないだろう、パートを何名か雇おうと決めました。精神科的には臨床心理士を、事務長兼任で常勤で一人雇って、心理検査や予診もお願いしようと決めて、スタッフを募集し始めました。

応募状況は?

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クリニック開業時は決めることだらけ、内装、外観、家具#5

場所が決まったら開業の準備は半分くらい終わった気分になりますが、場所が決まってからも決める事がとにかくたくさんあります。

クリニックの建物を借りる、建て貸しとは?

そのクリニックモールは某大手のハウスメーカーが募集していたところで、クリニックも多く手掛けていました。形式としては建て貸しというもので、建物をオーナーが資金を出して建てて、それを借りるという形式でした。この形式ですと、戸建の場合の建物を建てる費用、テナントの場合の内装の費用を負担しなくてもいいので、最初に大きな資金が必要ないというメリットがあります。当時資金繰りの苦しかったうちの法人としてはありがたい形式でした。

間取り、外観と内装を決める

そこで大手のメーカーの設計の方が、間取りと外観の提案をしてくださいます、この時、外観はモールのオーナーが決める場合もあるでしょうが、その時はこちらの希望通りでいいですよ、という事でしたので、スペインというかイタリアというか南欧風の外観を希望しました。間取りは銭湯方式で、入り口を入ったところに受付があってその裏手に両科共通の処置室を置き、左手に精神科、右手に小児科とし、待合のスペースは小児科:精神科を7:3程度に割り振りました。診察室はそれぞれ二つ作りました。精神科の待合と受付の間にはスリット状の目隠しを設置しました。

間取りが決まると内装の提案をしてくださるわけです。

内装の提案が、、、

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はしもと開業 記事一覧

はしもと開業の記事一覧です。

旧知の小児科医、田舎で窮地に#1

小児科と精神科のコラボ#2

クリニックの成功は立地7割?駅前か郊外か?#3

コンサル会社の評価は?診療圏調査#4

クリニック開業時は決めることだらけ、内装、外観、家具#5

クリニックオープンに最適な季節は?工事が遅れて、、#6

クリニック開業時のスタッフ集め#7

内覧会とクリニックオープン#8

小児科は口コミで伸び、精神科は口コミとネット検索で伸びる#9

あなたも退職希望ですか??#10

精神科は曜日によって患者数が大いに違う#11

はしもと総括#12