Ⅲ-14 債務超過で実は困っていた事

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理事長に就任してから支援機構から支援受けるまでの間、常勤医が二人きりになったり、院内で陰口を叩かれたり、大変だった事をちらほら記事にしてきましたが、それ以外にも散発的に困った事が起こっていました。

リースが組めない

手元にキャッシュがあまりないので、大きな買い物はリースを組む形になることが多かったのですが、審査がなかなか通らなくて、何社にも書類を出さないといけなかったです。しかもリースが組めてもこの超低金利のご時世なのに金利が7%超えてるとか(そんなんなら自分が貸したいわ、と思っていました)。

住宅ローンの審査に落ちる

医師免許とってよかったなと思っていた事の一つが、とにかく信用力あるという事でした。住宅ローンも1億くらいなら全然問題なく組めるはずです。はずなんですが、理事長だと三年分の法人の決算書を出さないといけなくて、「今回はご希望にそえず、、、」という手紙を何度かいただきました。そして不動産会社の社員の目が冷たかったです。そんな時、メインバンクの担当者に住宅ローンの話をしたら、うちで何とかします、と言ったきり返事はありませんでした。(そんな時くらい力になれよ)

年末に餅ではなく薬が買えず年が越せない

昔は年末にお金がないとお正月の準備ができず年が越せない、と悩む事があったと日本昔ばなしの定番の流れです。病院は卸しから薬を仕入れています。その支払いは通常二ヶ月後です(診療報酬が保険者から支払われるのが二ヶ月後なので)。つまりツケで買っているのですが、その買える金額に上限が設けられています。年末は少し余分に薬を買っておきたいのですが、買えませんでした。各卸しの担当者に会ってお願いしましたがだめでした。ある一社は通常二ヶ月後の支払いなのを一ヶ月後に支払うようにされました。

この話には後日談がありまして、のちのち債務超過を脱出した頃に、ある薬品メーカーさんとそのツケの期間を短縮してきた卸しさんとの共同の講演会で演者を引き受ける事になりました。忙しいから挨拶は当日でいいと返事をしていたのですが、「どうしても事前にご挨拶したい」と言われるので、もしかして以前に支払いサイクルを2ヶ月から1ヶ月にしたのを戻してくれるのかな、と思って会ってみました。ほんとに名刺だけ渡されて帰ろうとするので、????ってなって、支払いサイクルの件は考え直してくれないのか聞いてみたら、その場で即答で「無理です」と言われました。うそでもいいから「本部にかけあってみます」とか言えばいいと思うのですが、即答でした。じゃあどうなればいいんですか?と聞いたら「黒字になれば、、、」と急にあやふやな返答で、「あなたのいう黒字ってのはPL上の事ですか?BS上の事ですか?毎年決算書を提出させられているのにほんとうにみているんですか?PL上は支払いサイクルを短縮された時も黒字だし、BS上も黒字だから債務超過解消なんですが?」「、、、、」無言でした。半沢直樹流にいつか倍返ししたいとこです。ちなみに当時よりもさらに状況がいい今でも支払いサイクルは短縮されたままです。

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