Ⅱ-7 どうして20億も借金が?

そもそもどうしてそんな多額の債務を抱える状態になってしまったのでしょうか?当時はわからなくて、その後支援機構がはいった後から徐々に詳細がわかってきました。時系列的にはどこに書けばいいのかわからなかったので章の区切りのいい、ここに書きたいと思います。

病院の建築費用

病院を建築するには現在だと100床で10億以上必要です。

相模湖病院は約100床の建物が2つありますがこのうちの新しい方の建物の建築費用の返済がまだ終わっていませんでした。

(病院の建築費用をまるまる負担して病棟の新築をすると経営はかなり厳しくなります、経営不振に陥る病院の何割かは病棟の建て替えを契機にしています) 続きを読む

法人の理念を決める

法人の理念を決めましょうと何度となく言われ、5年半考え続けていました。

グーグル先生に経営理念と聞くと

色々な企業の理念が調べられますし、経営コンサルタント的な会社の記事もたくさん見つかります。
その中でもたくさんの記事に引用されていますし、心にささったのはリッツカールトンのクレドでした。

他人の言葉ではだめ。自分の言葉を

いくらリッツカールトンのクレドがかっこよくても、業界も違いますし、そのままもってきても、理念が借り物って、という事になりますよね。自分の言葉で作らないとだめだと考え、もう一度自分の姿勢を思い出してみました。

心がけていた事はたくさんありましたが

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法人の理念は必要か?

 

 

 

Ⅳ-8 色々書けなかった事

ここまでで一区切りとなったわけですが、実はこの後も色々事件がありました。それは「支援機構卒業後」として追々書いていきます。

実はここまででも遠慮して書いていなかった事がたくさんあります。毒を吐いている部分も大いにあるのでもし本人が読んだら、と思うと書きにくかったのですが、ここまでこの駄文にお付き合いいただいた方になら少し本音を漏らしてもいいかなと思い書いてみます。いつもと違って口調が乱暴です。そして長文です。本人の目に触れませんように。

銀行員はエリートなのか???

半沢直樹が大ヒットしたのもあって池井戸潤さんの小説はいくつか読んだ事ありますが、「下町ロケット」の銀行から出向してきた経理部長、すごくかっこいいですよね。銀行員って高給で、エリートで、出世競争に敗れて出向してきてもそこの企業でいい仕事する、って思っていました。

うちにも出向してきた人がいました。ワードで表を作って、電卓叩いていました。エクセル使わないの??「うちの部長は電子メール送れない」とかおバカOLの与太話かと思っていましたが、経理の人間がエクセル使えないって、半沢直樹はいないのか?

セルの結合をなぜする?

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Ⅲ-14 債務超過で実は困っていた事

理事長に就任してから支援機構から支援受けるまでの間、常勤医が二人きりになったり、院内で陰口を叩かれたり、大変だった事をちらほら記事にしてきましたが、それ以外にも散発的に困った事が起こっていました。

リースが組めない

手元にキャッシュがあまりないので、大きな買い物はリースを組む形になることが多かったのですが、審査がなかなか通らなくて、何社にも書類を出さないといけなかったです。しかもリースが組めてもこの超低金利のご時世なのに金利が7%超えてるとか(そんなんなら自分が貸したいわ、と思っていました)。

住宅ローンの審査に落ちる

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家具って高い#5

家具を購入する機会は普通はあまりないと思います。家具の相場が頭に入っている人はいないのではないでしょうか?

家具は想像以上に高いです

クリニックの待合室や診察室などには、ソファやイス、テーブルなどがあると思うんです。例えば待合室の3人掛けのソファっていくらくらいすると思いますか?ニトリやイケアで買えばせいぜい5,6万かなというイメージではないかと思います。

橋本を開院した時は大手メーカーさんのデザイナーさんが提案してきた3人がけのソファーが40万以上でした。(あまりに高いと思ったのでその時は取引のあったオフィス家具を扱っている会社から購入しました)

今回のデザイナーさんの提案は?

今回も内装のデザインをお願いしたデザイナーさんが家具も提案してくれたのですが、はしもとの時とはちがってセンスもよく価格も妥当でした。

実際どれくらい?

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相模大野に決定したものの#3

診療圏調査の結果はあまり芳しくなかったですが、ひとつ前の記事で述べたように精神科には特殊性があります。相模大野でいこうと決意したものの思わぬ横槍がありました。

支援機構とメインバンクの了解をとらないといけない

この当時はすでに放牧モードに入っていたのであまり気にしていなかったのですが、モニタリング会議で相模大野に新しいサテライトクリニックをオープンしたいと提案したら、意外な抵抗にあいました。

言い分はもっともですが

支援を受けている中で新規事業をするのはいかがなものか。という点が一点。

そんなに競合が多いところに作ってほんとうに大丈夫か?というのが二点目

客観的にみればごもっともな意見でしたが、ついこの前まですっかり放牧モードだったのにと思いました。 続きを読む

Ⅳ-7 気が付けば卒業

計画に織り込んであった当初の落ち込みを横ばいで乗り切ったため再生計画は1年半~2年程度前倒しで進みました。

これといった大きな事件はなかったけど

理事長を引き受けたところや支援機構に再生を申し込む時のようなドラマチックな展開は特にありませんでした。

当初は3~5年で卒業を予定していたのですが、1年半で卒業できそうな業績でした。

まとめてみると

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Ⅳ-6 卒業が視野に

再建計画上は当初の1年程度は落ち込んでその後徐々に上昇していく計画でしたが、幸いなことに落ち込みがほとんどなく体質改善が進み、その後業績が伸びていきました。

ほぼ放牧に

支援中はモニタリング会議といって、支援機構、メインバンクと三者で毎月の報告がありました。当初は支援機構からはプロジェクトリーダー的な方、銀行も本部の方が二名と担当の支店長、支店の担当者と大勢の方が参加していたのですが、途中からは支援機構から一名、銀行からは支店の担当者の一名のみの参加になっていました。それだけうまくいっているという風に前向きに解釈していました。

医師がさらに増える

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Ⅳ-5 順調な経過

病院の体質改善のためには一時的に業績が落ち込む事を覚悟していました。

落ち込みはほとんどなく体質の転換が進む

事前の再生計画では当初の一年は、体質改善を行うためには業績は落ち込むだろうと計画していました。いわゆる大きくジャンプするためにはその前には一度膝を曲げないといけない、ってやつです。

ところが、実際はほぼ横ばいで体質転換が進みました。

その理由は 続きを読む