Ⅲ-7 再生支援機構に支援をお願いするか?

支援機構のスタッフからはわたしを中心に再建を図る方向で、と提案を受けましたが、それはすなわち連帯保証人になるという事です。債務カットがどれくらいされるのかわかりませんが、現状借金は20億です。

もし支援を受けなければ

わたしが転職する前年の決算では法人全体で100万の経常利益、わたしが転職して一年目が5000万程度の経常利益、経営に関心のない院長が交代したのでもう少しはよくなるだろうという事で仮に経常利益が7000万としても、記事に書いたように(Ⅱ-6 借金20億!債務超過?BS?PL?)債務カットがなければどこかで大きな修繕がきた時点で詰みます。

もう少し、利益が増やせて、かつ15年くらい大きな修繕がこなかったとしても(かなり都合のいい仮定です、こういう発想はだいたい失敗をします)連帯保証人になっている方が70歳を超える高齢で、いつ亡くなるかわからない。もし財務状況があまり改善していない早期に亡くなってしまうとそれでも詰みます。

もし支援を受けたら

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Ⅲ-6 再生支援機構のスタッフ来院

メインバンクから提案のあった再生支援機構の事をどうしようかとしばらく悩みました。

メインバンクの思惑がやはりわからない

先ほどの記事(Ⅲ-5 メインバンクからの提案)にも書きましたが、銀行にとって利益がなければこの話はもってこないだろうと考えていました。でもわたしに思いつく銀行のメリットははたしてそれなりの債務カットに見合うものなのか判断ができません。メインバンクからの出向だった経理部長に聞いてもはっきりしません。

自分にとってのデメリットは?

そこで逆に自分にとってデメリットがあるのかを考えてみたり、友人の弁護士に聞いてみたりしました。

最大のデメリットは連帯保証人になる事で、それはハンコを押さなければいきなりなるという性質のものではありません。しかも当時の私には資産らしい資産もありませんでしたから、万が一連帯保証を引き受けても被害は限定的だろうと考えました。

虎穴に入らずんば虎子を得ず、まずは支援機構の人と会ってみようと思い、そのように返事をすると、後日、支援機構のスタッフが来院することになりました。

実は二回目の訪問

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Ⅲ-2 病院って儲からないんです

自分が経営に関わるようになる前は病院の経営って儲かるんだと思っていました。ある程度以上の病院の院長、理事長なんて言ったらお金持ちってイメージありますよね?

この記事の内容は当時のわたしは理解していない内容でした。このブログでは基本的に当時の自分の理解をなるべく再現するように心がけていますが、今だからわかる事も時々記事にしていきたいと思っています。

厚労省発表の全国の病院の平均的利益率

厚生労働省が発表している資料でH27の病院経営指標をみると
199床以下の精神科病院の利益率が2.1%、200-299床の精神科病院が4.1%、300-399床が5.0%、400床以上で5.4%となっています。
相模湖病院は実質187床で回していたので全国平均だと2.1%です。

多くの精神科の収入源

当時(今でもかもしれませんが)、精神病院のドル箱は療養病棟とデイケアだと言われていました。療養病棟は単価は安いですが、スタッフの数が少ないので利益が出しやすいです。ちなみに相模湖病院は廊下幅が数センチ足らなくて療養病棟には転換できませんでした。デイケアは算定できる日数が少しずつ削られてきているので、今となっては当時ほどの利益は見込めないと思われます。相模湖病院のデイケアは参加者が多い日でも5名で収入源どころか赤字垂れ流しでした。

病院の利益を概算、相模湖病院の場合

利益率を多く見積もって5%としましょう、精神科一般病棟の平均単価は13700円です。病床稼働率が95%としましょう。そうすると、(当時の相模湖病院の実際の数字とは異なります)

187×0.95×13700×365=888338825(売り上げ)×0.05=44416941.25(利益)

となります、利益は約4500万という事になります。それに外来や自費分の収入をいれて、合計5000万の利益があるとしましょう。 続きを読む

Ⅲ-4 病院の改革のために

細かな改革を苦労しながらすすめていくうちに数か月が過ぎ、旧知の小児科医とクリニックを立ち上げる話が浮上してきていました。(はしもと開業記事一覧)それとは別に病院の更なる改革のためにはまともな精神科医が最低あと一人ほしい状況でした。

製薬会社の講演会の司会

製薬会社主催の勉強会で、司会をしてほしいという依頼がありました。当時忙しかったので引き受ける事は大変だったのですが、少しでもつてを作りたいと思い引き受けました。名古屋の大学を出て名古屋の医局に所属し名古屋で働いていたので、当時の私は関東で知り合いと呼べる先生がほとんどいませんでしたから、そういった機会に少しでも知り合いを増やしたいなと思ったのです。

講演会の慰労会で

その際メインの講演をする先生、当時5年目か6年目の指定医をとったばかりの先生ですが、その先生と打ち合わせと打ち上げで会食する機会がありまして、それなりに意気投合して、その直後の地方の学会でも食事をする事になりました。当時はすでに製薬会社主催の会食はなくなっていたのですが、講演会はまだまだありました。

常勤医が増える事に

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クリニック開業時のスタッフ集め#7

オープンの日は工事の進捗が遅れて2月になりました。次はスタッフ集めです

小児科・精神科、必要なスタッフは?

小児科的には看護師さんは必須です、常勤一人とパートで2名ほど確保したいところです。受付のスタッフは常勤を雇うまでもないだろう、パートを何名か雇おうと決めました。精神科的には臨床心理士を、事務長兼任で常勤で一人雇って、心理検査や予診もお願いしようと決めて、スタッフを募集し始めました。

応募状況は?

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クリニック開業時は決めることだらけ、内装、外観、家具#5

場所が決まったら開業の準備は半分くらい終わった気分になりますが、場所が決まってからも決める事がとにかくたくさんあります。

クリニックの建物を借りる、建て貸しとは?

そのクリニックモールは某大手のハウスメーカーが募集していたところで、クリニックも多く手掛けていました。形式としては建て貸しというもので、建物をオーナーが資金を出して建てて、それを借りるという形式でした。この形式ですと、戸建の場合の建物を建てる費用、テナントの場合の内装の費用を負担しなくてもいいので、最初に大きな資金が必要ないというメリットがあります。当時資金繰りの苦しかったうちの法人としてはありがたい形式でした。

間取り、外観と内装を決める

そこで大手のメーカーの設計の方が、間取りと外観の提案をしてくださいます、この時、外観はモールのオーナーが決める場合もあるでしょうが、その時はこちらの希望通りでいいですよ、という事でしたので、スペインというかイタリアというか南欧風の外観を希望しました。間取りは銭湯方式で、入り口を入ったところに受付があってその裏手に両科共通の処置室を置き、左手に精神科、右手に小児科とし、待合のスペースは小児科:精神科を7:3程度に割り振りました。診察室はそれぞれ二つ作りました。精神科の待合と受付の間にはスリット状の目隠しを設置しました。

間取りが決まると内装の提案をしてくださるわけです。

内装の提案が、、、

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はしもと開業 記事一覧

はしもと開業の記事一覧です。

旧知の小児科医、田舎で窮地に#1

小児科と精神科のコラボ#2

クリニックの成功は立地7割?駅前か郊外か?#3

コンサル会社の評価は?診療圏調査#4

クリニック開業時は決めることだらけ、内装、外観、家具#5

クリニックオープンに最適な季節は?工事が遅れて、、#6

クリニック開業時のスタッフ集め#7

内覧会とクリニックオープン#8

小児科は口コミで伸び、精神科は口コミとネット検索で伸びる#9

あなたも退職希望ですか??#10

精神科は曜日によって患者数が大いに違う#11

コンサル会社の評価は?診療圏調査#4

場所を決めてしまったらあれこれ考えても仕方ないとは思うのですが、誰しも評価は気になるものです

クリニックモールの募集科目は信じていいの?

クリニック向けの物件を探すときにクリニックモールを検討する方は多いと思います。クリニックモールの募集要項をみると、「〇〇科に向いています」といった事がかかれていますが、あれは鵜吞みにしてはいけません。同じクリニックモール内にその科がないというだけの事がままあります。

診療圏調査

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クリニックの成功は立地7割?駅前か郊外か?#3

ひとまず銭湯のような動線で小児科と精神科を同じクリニックで共存させる事は決めました。

クリニックの立地、精神科と小児科で異なるニーズ?

クリニックが成功するかどうかは立地で7割程度が決まると思われます。精神科クリニックのいい立地といえば、駅近の方が通院の利便性が高いと思います。そして、あまり表通りに面しているところよりは一本筋を入ったところとか、ビルの2階以上がいいように思います。小児科の場合どうでしょう? 続きを読む

小児科と精神科のコラボ#2

旧知の小児科医にサテライトクリニックの院長を引き受けてもらう事が決まって、どういう運営形態で運営していくのか頭を悩ませました。

メイン小児科、サブで精神科?

小児科のクリニックをオープンした場合、院長の小児科医は普通に週4日半小児科(内科)の診察をして、それと並行して病院の常勤の精神科医が午前のみ週にそれぞれ1回か2回ずつ行って診察をするスタイルをとるしかないかなと考えました。

わたしの経験では、内科と小児科だとか、内科と皮膚科だとか、内科心療内科精神科だとか、そういった科が同じクリニックにあるのは見た事がありました。夫が内科で妻が皮膚科だとはやる時期がちょうどずれるしすごくうまくいく的な話は聞いた事があります。さて、小児科と精神科が一緒のクリニックにあって大丈夫なのかな?というところが少し心配ではありました。

落としどころは銭湯スタイル?

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